2017年2月3日金曜日

TT日記 1/31 (12日目)

本日はPreliminaries、大会予選の日。
パンヤードには11時集合。
というのも、今日からテナーセクションに参加する子達に教えて欲しいとのこと。
昨夜、セクションリーダーのナイジェルに「あんたが教えたらいいんじゃない?」と伝えると「俺はその時間帯は仕事だ」と。
みんな仕事をしながら毎晩遅くまで練習に励んでいる。
余談だけどナイジェルは岡村隆史に似ている。

4人のテナーパンプレーヤーが来た(と言っても集合時間から1時間半遅れて登場)
1時間もしない間にテナーセクションの演奏を理解する。
チューンは確認済みとの事だけど、入りこみが早い。
惚れ惚れするようなしなやかな弾き方に見入ってしまう。
彼らは27歳とのこと、学ぶ事は多い。

一度家に帰り、17時に改めてパンヤードへ。
いつも通り集合時間にみんな来る訳も無く、ビール飲んで待つ事に。
配られたバンドTシャツが今日の衣装を着る。
集まり始めたのは18時過ぎか、それから何度か通し練習でチューンの確認。
Preliminariesの日は多くの人で賑わう。
審査員席が設けられ、バーカウンターもいつもより拡大。
この予選では国内の数多くあるバンドから1バンド削られる。
準決勝に出るためには、まずはここで結果を出さないといけない。

19時半近く、審査員がパンヤードに来る。
準備が整うと、バンドでまず一礼。
一礼したあと、パンヤード内が静かになる、ワクワクと緊張がバンド全体を覆う。
ロビーがカウントを出す、カウントの音が非常に重たい。
これから8分間のパノラマチューンが始まる。
練習の時とは違う、疾走感で走りきる。
https://www.mixcloud.com/PanoramaLive/2017-pano-pre-large-starlift-good-morning-north/

演奏後は今まで味わった事の無い嬉しさが残った。
メンバーとも喜び合えう、良い演奏ができたねって。
ロビーからよく頑張ったと労いの言葉も頂く。
今の段階でも素晴らしいアレンジ、次のセミファイナルまでにはまたアレンジが進むんだと思う。
バンド自体が日ごと良い雰囲気になってきているので、セミファイナルに向けてメンバーと一緒に一段と良くしていきたい。

演奏後はまかないを食べる。
今日はミートソースのパスタ、非常にやわい麺だ。
オリジナルのペッパーソース、これがたまらなく美味しい。
本当聞き取りにくい英語が多いけど、メンバーとの喋る時間も楽しめる余裕が出てきた。

今日はポートオブスペイン周辺のバンドがStarliftのようにパンヤードで演奏をしている。
次にスティールバンドとして歴史のあるチーム「Invaders」のパンヤードへ。
各バンド、チューンも違ったり、セクションの人数も違う。
アレンジャーやバンドの個性を体感できるのは、パンヤード巡りの醍醐味。

Invadersが終わるとDespersへ移動。
Despersは昨年の優勝チーム、そして地元でも大人気のバンドということもあってパンヤードは人が歩けないくらい賑わっている。
何度もDespersのパンヤードに通ってチューンを聞いているけど、今夜は特に重たいサウンドだった。
Starliftと同じ「Good Morning」なので比較して聞いてみると、アレンジャーやバンドの個性がわかるかと。
https://www.mixcloud.com/PanoramaLive/2017-pano-large-pre-desperadoes-good-morning-north/

Despersのアレンジャー・ザンダさんはピアニスト。
アレンジ現場に立ち会わせてもらったことがあるけど、パンヤードにピアノを置いてアレンジするのが特徴。
Starliftだが、ジャイ庵さんのお陰でこういう時間を経験させてもらえるのは有り難い物だ(Despersのメンバーには、何故Starliftに入ったんだといつも問われる…)

Despersの演奏が終わった後もしばらくパンヤードに残る。
パンヤードにいたおじさんと話した話は、土産話として日本に持ち帰ろう。
あと、Staliftメンバーともちらほらと会って立ち話、意外な話も聞けたり。
今宵も音楽と会話が溢れる夜。
そんなPreliminaries。

今日の一言:夜でもグッドモーニング